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アングラーの理想を具現化するために・・・。ヤマハが挑んだのは、ボートアングラーが納得し、さらにその期待を上回る釣り機能でした。ボートアングラーから多くの支持を集めていたYF-23EXを進化させるためには、小手先の改良ではなく、大胆かつ抜本的な再構築が不可欠であり、あらゆる既成概念を排除し、ゼロベースからさまざまなアイデアを積み重ねるという方法で開発に着手しました。その結果、全長は24フィートに、全幅も拡大するなど、全体をボリュームアップし、ワイドなフィッシングスペースを生み出しました(当社従来艇比:約10%拡大)。
バウでのキャスティング
バウでの2人キャスティング
スターンでのキャスティング
YF-24の外観上の特徴ともなっているスクエアバウは、右図のように従来艇のバウデッキよりも、大幅にスペースを拡大し、キャスティングやジギングなどスタンディングポジションでのフィッシングステージとして充分な広さを確保しています。またバウレール(OP)の高さを、腰下までホールドする位置に設定し、キャスティングに集中できる環境を作っています。
加えて、前方だけでなく、横方向も向いて座れる形状のブリッジ前方部は、着座姿勢での釣りに有効です。さらに、ブリッジサイドの通路幅を広げ、デッキ間の移動での利便性を高めるとともに、フィッシングスペースとしての活用にも考慮しています。
スターン側では、船外機を1基掛け専用とすることで、モーターウェルの両サイドをキャスティングスペースとして、また腰掛スペースとして利用できるレイアウトが可能になりました。
スターンレール(OP)は、トランサムでのフィッシングに効果的です。さらにサイド通路の段差をバウ側へ移動することで、スターンデッキの有効スペースの拡大を実現。また、後艤装を考慮してガンネルには人工木材トップを採用しました。
ベテランアングラーならば、一目で自分流の艤装アイデアが沸いてくるでしょう。
自由なアイデアが溢れるボートアングラーの理想が、カタチとなって表現されています。
「走り」それはボートの本質であり、多くのアングラーのボート選びにおける最も重要なファクターに他なりません。そのためヤマハでは、絶えず技術革新に取り組み、新技術を開発してきました。
MV-R船型とウェイブ・スラスター・ブレード(W.T.B.)との組み合わせにより、快適な乗り心地と優れた凌波性・操縦性など、船外機艇の常識を覆す走行性能を実現したYFシリーズは全国の海でその走りを実証してきました。
YF-24の開発にあたってはW.T.B.をスターン方向に延ばすことで直進性能の向上はもちろん、旋回時においても、素直な操縦性を実現しました。加えて、W.T.B.船首部は波に切り込む角度を鋭角にすることで、波あたりのショックをやわらげ、乗り心地を一段と向上させました(上下衝撃:当社従来艇比
約20%低減)。
また、スクエアバウ形状に合わせ、船首部においてもチャイン幅が広いストレートチャイン形状とすることで、従来艇よりも大きく反り返ったワイドフレアを実現。これにより、走行中に発生するスプレーをストレートチャインで外側へ捌き、さらに駆け上がる飛沫をワイドフレアが抑止するという、卓越したドライネス性能を備えています。
燃料タンクは200リットルと大容量で、長距離クルージングにも対応。遠くのポイントへも安心して釣行できます。パワーユニットには、ヤマハ4ストローク船外機、F150とF115の2タイプを用意。高性能フュエルインジェクターやブローバイガス再燃焼システムをはじめ、故障診断システム、ECM:エンジンコントロールモジュール、バンク内排気システム、ロングチューブサイレンサー、アイドリング騒音低減システムといったヤマハの最先端テクノロジーを凝縮。優れた動力性能に加え、高い経済性と信頼性、クリーンな排気ガス、低騒音・低振動を高次元でバランス。高性能ハルとのベストマッチングにより、優れた走行性能を発揮します。
走行時および静止時の安定性能は、フィッシングをはじめ、さまざまなボートレジャーを楽しむ上で乗る人の安心感を支える基本性能です。特にフィッシングにおいて静止安定性は釣りに対する集中力を左右する重要なポイントです。
A.R.B.(アンチ・ローリング・ブレード)のベースとなるハルに施されたリバースチャインは走行時のボートのフラつきを抑え、優れた走行安定性※1を実現。さらにサイドスポンソンと組み合わせることにより、波の中での静止安定性を高めています※2
。
※1:直進時、波によるロール変化量:当社従来艇比 約40%低減
※2:波浪中静止時のロール変化量:
当社従来艇比 約15%低減
また、ワイドチャインは停船中にデッキ上を人が移動した際の傾きを軽減※3し、さらにストレートチャイン採用によりバウでのキャスティング時の揺れも低減※4しています。3人が片舷に寄って、キャスティングやジギングをし、魚をランディングする。これらのフィッシングでは当たり前のアクションが、YF-24では安定した状態で行えます。もちろん、乗船時の沈み込みや揺れ戻しも小さく安心感を高めています※5。
フィッシングボートにとって風流れ抑止性能は、より本格的にボートフィッシングを楽しむために求められる要素のひとつであり、最後尾にエンジンを積む船外機艇にとっては、解決が非常に困難な課題でした。
YF-24では、新しいW.T.B.の採用に加え、ブリッジの高さを下げて風圧を受ける面積を軽減することで、離着岸時の操縦性を高めるとともに、優れた風流れ抑止性能を発揮します。さらにスパンカー(OP)を装着することで、本格的な流し釣りができます。また、フィッシングサポートリモコンを装備したYF-24FSRでは、ドライバーひとりの単独釣行でも釣りを楽しむことができます。
※3:約20%低減 ※4:約25%低減 ※5:最大傾斜角:約20%低減、揺れの収まり:約50%向上
上記※3〜※5の数値は当社従来艇比
ヤマハがフィッシングボートの為に、Form Follows Function(=形態は機能に従う)という信念に基づきデザインしたエクステリアは、スポーティさを視覚的に強調するだけでなく、機能性にも優れています。
シャープな印象を創り出すキャラクターラインは、ボート全体のスピード感を演出しつつ、柔らかな曲線も兼ね備え、情感あふれる次世代のフィッシングボートのフォルムを感じさせます。また、スクエアバウからハルサイドへの流れるようなストラクチャーラインはハルのフォルムを際立たせるとともに、ボートの剛性アップに貢献しています。
ブリッジデザインはアングラーの要求する機能を取り入れつつ、人間工学を熟慮しました。キャビンのフロアをスターンデッキより100mm下げ、ブリッジ全体を低くすることで低重心化を図り、風流れ抑止性能・安定性の向上に貢献すると同時に、低くシャープなデザインを実現。また、全体のボリュームアップに伴い、デッキスペースを拡大するとともに、フィッシング機能に必須の収納容積もトータルで162%※とするなど、収納力も格段に向上しました。
コンソールは、YAMAHAとYFのYをモチーフに前方に広がりを感じさせるデザインとし、機能を徹底的に追及したレイアウトを実現しています。アングラー各々の最適なドライビングポジションと良好な視界を確保するためにビルトインタイプではなく、フロントウインドウ下をGPS魚探やレーダーの設置スペースとし、自由なレイアウトを可能としました。
デザインにこだわり、質にこだわる。細部にまでアングラーの視点で考えたYF-24はYAMAHA
FISHING INNOVATIONと呼ぶに相応しい進化を遂げています。
※数値は当社従来艇比
●カディ入口カーテン
カディとキャビンの仕切りをカーテンとすることでスムーズなタックル交換も可能。
●カディ
ベテランアングラーのさまざまなフィッシングに対応したロッドやリール、タックルボックス、そして数多くの備品や用品など、余裕で収納することができます。
●デッキハッチ
ハッチ類はすべてデッキ上に凹凸をつくらないフラッシュタイプを採用、デッキでの移動性やフィッシングのアクションにも安心感を高めています。
艇種名 | YF-24F115 | YF-24F150 | YF-24FSR F115 | YF-24FSR F150 |
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メーカー希望小売価格 | ¥4,443,863 | ¥5,006,453 | ¥5,115,863 | ¥5,678,453 |
本体価格 | ¥3,980,000 | ¥4,480,000 | ¥4,620,000 | ¥5,120,000 |
エンジン価格 | 本体価格に含む | |||
法定安全備品類他価格 | ¥252,250 | ¥288,050 | ¥252,250 | ¥288,050 |
消費税 | ¥211,613 | ¥238,403 | ¥243,613 | ¥270,403 |
※価格は消費税を含むメーカー希望小売価格例です。地域・納入場所などの条件により異なる場合があります。
※本体価格には搭載エンジンの価格並びにEIAPP証書の取得費用を含みます。
※法定安全備品類他の価格には、エンジン関係諸費用・法定安全備品類・進水諸経費などを含み、オプション・
検査登録関係諸費用などは含まれておりません。
※価格・仕様は平成23年9月29日のものです。価格及び仕様は予告なく変更される場合があります。
※掲載の写真には撮影用の小道具・オプションが含まれています。